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株式会社デイリーファーム(代表 市田 眞澄)様が令和5年度内閣総理大臣賞を受賞されました

―多角化経営部門「こだわりの卵の魅力をいかした6次産業化の推進」-

○受 賞 理 由

・地域の概要

常滑市は、愛知県南西部にある知多半島のほぼ中央に位置し、太平洋沿岸の年間を通じた温暖な気候と適度な雨量で農業が盛んな地域である。同市の農業産出額は 50~55億円で推移しており、主な農産物である鶏卵、豚肉などの畜産が占める割合は7~8割となっている。

・受賞者の取組の経過と経営の現況

 株式会社デイリーファームは代表取締役の市田眞澄氏の祖父が大正 15 年に養鶏業を開始し、平成3年に法人化して設立された。現在は、採卵鶏約 16 万羽を飼養し、年間約 2,800トンの鶏卵を生産している。6次産業化にも取り組み、平成 27 年に卵を使った洋菓子の製造販売店舗、平成 30 年に卵料理を提供する農家レストラン、令和4年に卵を使った多様なパンを販売するベーカリーをオープンした。

・受賞者の特色

(1)安心・安全の卵生産

代表取締役及び専務取締役は獣医師の資格を有しており、鶏の健康に配慮した飼育を心がけるとともに安心・安全な卵を生産するため、第三者認証である、「ISO22000:2005」を平成 20 年に、「JGAP」を平成 31 年に取得した。また、鶏の飼料にもこだわり独自配合したトウモロコシや大豆の他、近隣の農業者や JAと連携をして、地域の耕作放棄地で生産した飼料用米を 10%以上配合したものを使うなど地域農業の活性化にも寄与している。

(2)経営の多角化

 株式会社デイリーファームは卵を軸とした鶏卵卸業や卵の直売、菓子製造、飲食店の運営等に取り組んでいる。鶏卵相場の影響が大きいBtoBの販路だけではなく、直売や6次産業化等のBtoCの販路を持つことで、経営の安定化につながった。また、6次産業化施設には、年間約 15 万人の観光客が訪れるなど、地域への観光誘客にも貢献している。

・普及性と今後の発展方向

 更なる経営力の強化に向けて、加工品の販売拡大やブランド卵の直売増加、ブランド力の強化に取り組み、より一層の地域の活性化や関係交流人口の増加を目指す。