食品ロス削減と食品リサイクルを推進する
第2回もったいないプロジェクトを開催しました!
生活協同組合コープあいちと循環資源再生利用ネットワーク(略称:しげんさいせいネット)が事務局となって準備を進めてきた「第2回もったいないプロジェクト」を開催しました。
日時 2020年8月27日(木)15時~17時
会場 名古屋都市センター 14階会議室
参加者
愛知工業大学経営学部教授の小林富雄様をプロジェクトリーダーに、委員17名(内4名WEB参加)、事務局4名の参加で、第2回もったいないプロジェクトを開催しました。
*小林富雄様プロフィール
1973年富山県生まれ。専門分野 マーケティング論・流通論内閣府食品ロス削減推進会議委員(2019年~)、環 境省中央環 境審議会循環型社会部会食品リサイクル専門委員会委員(2018年~)、名古屋市環境審議会委員(2018年~)、愛知県食の安全・安心推進協議会副会長(2015年~)、ドギーバッグ普及委員会委員長(2015年~)、一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会(DB普及委員会)
第1回もったいないプロジェクトおよびその後の委員皆様やご助言いただく行政などの皆様との意見交換から、現状のコロナ禍の中でくらしや事業活動が前年と比べて大きく様変わりしていること、あらためて持続可能な開発目標:SDGsの取り組みが大切で、みんなが参加すること、誰も取り残さないこと、食品ロス削減と食品リサイクル推進という切り口ではあるが、地域の中で人々や事業者が協同連携し、生産・流通・消費の流れの中で工夫をしたり認め合うことが、よりよいくらしや社会を作る・・・このことがプロジェクトでめざすことという方向でまとめられてきました。
もったいないプロジェクト開催にあたり、事務局より第1回プロジェクト開催報告を行い、その後、新しくご参加いただくことになった平光様、市田様から自己紹介、参加者皆様より近況など一言ご挨拶をいただきました。
コープあいち副理事長 平光佐知子様
組合員消費者の立場からの参加となります。コープあいちには51万人の組合員と一緒にこのもったいないプロジェクトで食品ロス削減のこと、資源再生のこと、SDGsのことを学ばせていきながら、きれいな地球を次世代のこどもたちにつないでいくために、みんなで一緒に何ができるかということを考えていきながら少しでも力になればと思います。
㈱デイリーファーム代表取締役社長 市田真新様
常滑市で90年ほど鶏を育てて卵を生産しています。愛知県の知多や常滑、今では稲沢などの5名の米農家と連携して、私どもの鶏糞を肥料に使っていただき、飼料米を作ってもらい、その飼料米を鶏に食べさせていただき、私どもがつくる米たまごを始めて10年たちました。最初はなかなか認知も難しかったのですが、コープあいちはじめとして少しずつ認知されてきました。地域性豊かに、そして資源循環の取り組みが皆さんにも伝わるような店:農家の小さなキッチンレストランを作り、卵のみならずシュークリームやプリンなどを作り普及してきました。3年目になりますが、卵の良さ、地域の良さ、地域の中で改善も含めて循環もできて、無駄のないような取り組みができればと思っています。
イチビキ㈱代表取締役社長 中村光一郎様
コロナの影響で、私も外食が減り、殆ど毎日のように家で夕食を摂るようになりました。そして冷蔵庫の中の残り野菜や日配品を、時折無駄にしている現状を目の当たりにしました。「もったいないの気持ち」を意識して、まだ食べられる食品なら使い切る行動を家族全員でしていくこと、・・・そのような行動が、地域で拡がれば、より多くの食品廃棄を減少させることができるかもしれない・・・。そんなことに思いをはせながら、賞味期限切れスレスレ材料等を駆使して作った肴で缶ビールを飲む日が続いています。
㈱ウェイストボックス代表取締役社長 鈴木修一郎様
コロナの関係で様々なことが、このプロジェクトも含めて大きく物事が変わる時期かと思います。食品ロスの問題もいろいろなことから発生していると思いますが、これをきっかけに良い方向に向かっていければと思います。我々にできることから深めていきたいと思います。
岐阜薬科大学長 稲垣隆司様
コロナの時代で本学も教育界も遠隔授業という形になっています。先週まで定期試験がありましたが、単位を落とした学生には夏休みがないという状況になっています。学生たちにもSDGsの必要性というのを強く訴えなければいけないということで、岐阜薬科大学SDGs推進戦略を作り、学校自体、学生先生自体それぞれがSDGsの取り組みをすると同時に大切さを教育していきたいと思っています。このプロジェクトなどいろいろ情報をいただき対応していきたいと思っています。
コープあいち理事長 森政広様
宅配を中心に今もたくさんのご利用をいただいています。非常にありがたいことです。直近では野菜が高騰しており、生協では一か月前から注文書を作るので値段的には非常に安くなり注文が殺到しています。配達の方はこの炎天下マスクをしながら大変な状況になっています。あらためて環境ということを考えると、今こそ取り組みを強めないと大変なことになると実感しています。少しでもご一緒に活動が広められればと思います。
しげんさいせいネット顧問(前コープあいち理事長) 夏目有人様
今日は新城の自宅からWEB参加です。我が家で田んぼの稲刈り間近です。イノシシの被害で大変困っています。このあたりの集落では柵で田んぼを集団で囲っていますが、巨大なイノシシがあらわれ柵を次々と破り、田んぼ乱入しています。SDGsの1番から17番までの項ではないですが、鳥獣害の被害をどうやって防ぐかということを地域の皆さんとご一緒に相談しています。食料の安定確保のために頑張っていきたいと思います。今回もいろいろな皆さんが参加いただいて、大変大事なプロジェクトになっています。私も皆さんと一緒にいろいろな知恵を交換しながら良いプロジェクトにしていきたいと思います。
しげんさいせいネット理事長 吉永満穂様
2003年に発足したしげんさいせいネットがめざしたことは食料問題、エネルギー問題、環境対策などです。当時これらは国内にとどまらず世界的な課題になっていました。一人一人の身近なこと、やれることから共同の取り組みを進めることとしました。多くの人、組織とのネットワークで協同することで、私たち自身の課題と社会的な課題が少しでも良くなることをめざしました。食料のもったいないを改善することは、今までめざしてきたエネルギー、環境問題の改善にも大変大きな効果を期待できるものです。しげんさいせいネットは、もったいないプロジェクトの事務局としてその推進に努力します。
㈱昭和常務取締役 村田泰裕様
食品の分野では年末に向けて見本市や商談会など忙しいはずですが、ほとんどなくなっています。もったいないプロジェクトでは食品が余っているということかと思いますが、今年の年末に限って言えばコロナ影響で、年末のキワモノ商品と言われる数の子がありません。ニシンがないわけではなく、獲りに行けない、手配できなくなっている。あるのに手配できないという状況になっています、今までと違う年末になります。気候変動や環境、中国のダムの問題などからもm中国からの豚肉や穀物の輸入が不安視されています。もったいないが、国や団体に意見や提案、具申していく大きな場になると考えています。
中日新聞社論説委員 飯尾歩様
春からコロナの影響で時間ができるようになり、畑で野菜づくりを始めています。今オクラが最盛期。オクラってすごいもので昨日収穫しても、今日また出来てしまいます。ミニトマトも終わりかけですが、とにかく一粒たりとも無駄にしたくないのです。全部いただきたいのです。もったいないというのはこういうことだと思います。命を大切にすることなのです。ということをオクラとミニトマトから教えていただきました。
一般社団法人中部SDGs推進センター副代表 百瀬則子様
現在ワタミ株式会社SDGs推進本部長を務めています。ワタミは居酒屋を全国に展開していますが、コロナウィルス禍により2月からの全店休業などにより、販売を予定していた食材が加工調理する工場や製品を保管する倉庫に冷凍した在庫品がたくさん残っている状態です。現在も営業時間の自粛や休業から閉店してしまった店もあり、在庫品をどうするかが大きな課題です。セカンドハーベストさんの話にもありましたが、冷凍した食材は寄付する先がありません。このままでは処分することになってしまい、とてももったいないと思います。
ところで、最近名古屋の外食5企業38店舗(丸亀製麺・リンガーハット・松屋・デニーズ・ワタミ)と協働で、店から排出する調理残さや販売されなかった食材、食べ残しなどを飼料にリサイクルして鶏に給餌し、産んだ卵を買い取り料理に使う「食品リサイクルループ」を構築しました。日頃はライバル店として競合している企業が、食品リサイクルループで繋がり、「SDGs12.3食料を捨てない」を実践しています。飲食店は小規模で食品廃棄量も少量なので、リサイクルするために回収・運搬することが困難でしたが、同じエリアで営業する複数企業の店舗が協働することで実現できたのです。このように同業他社や異業種も協働することで、もったいない食材をもう一度食品に生まれ変わらせることができるのです。 外食産業は食品を使って商売をしているので、食品のもったいないを異なる主体ともパートナーシップを組んで、何とか解決しようと努めています。
トーアス㈱代表取締役社長 岡本英次様
リサイクルは昔から会社では意識して取り組んできました。今は当たり前になっていますが、少し沈滞ムードになっています。SDGsという言葉も数年前から聞いてはいましたが、なんとなく流行には乗りたくないと感じていました。さすがに今は本腰を入れなくてはと思っています。会社のみんながもう一度意識を変えて取り組むにはSDGsは良いモノかと考えています。
マルサンアイ㈱生産統括部環境技術室長 糟谷栄喜様
9月20日に期末を迎え、来期70期からはSDGsに取り組むこととしました。このタイミングでこのもったいないプロジェクトに参加ましたが、しっかり勉強し、ご一緒したいと思いますし持ち帰るものは持ち帰りたいと考えています。
ヤマモリ㈱相談役 松下洋三様
コロナ禍の中で対外的活動がストップしていますが、このプロジェクトだけが活動しています。安全対策をしっかりとって参加してまいります。食品業界も大きな影響を受けていますが、レトルト商品は需要が高まりました。もったいないプロジェクトの目的の一つ「食品ロスの削減」の一貫として、賞味期限の課題に関わり、製造年月日を製造年月に順次変えることで、少しでもロスを削減する取り組みを進めてまいります。変えていこうと考えています。
「もったいないプロジェクトリーダー」小林富雄様より、自己紹介と直近のコロナ禍の中での食品ロス削減の取り組みなど情報提供いただきました。
現場の皆さんにとって、コロナで大変な時に、本日提供しているコンテストの資料はなんてノンキなことをと、お叱りをいただきそうですが、昨日消費者庁から「食品ロス削減推進大賞」のリリースがおこなわれました。これはイメージを醸成するというより、リアルな現場の取り組みを評価しようというものです。自薦他薦問わず、商品とかお店とか外食など、世の中に広まればいいなという応募をしていただきたいと思います。
食品ロスの削減は結局結果論に過ぎない気がしていて、食品ロスを削減するためにどうしたらよいかを追求しすぎると本末転倒するかもしれません。食文化とか食・農産にかかわる人たちの生活だったりとかが見えなくなってくる可能性もあります。このプロジェクトをきっかけに良いサプライチェーンが作れたらと思います。
最近あるスーパーのビッグデータの解析をしています。食品ロスも関わる話ですが、食品流通の在り方として、今、物流というところがたいへん疲弊しています。長距離トラックの輸送費が跳ね上がっていて、食品の長距離輸送というものの持続性、レジリエンス強靭性みたいなものが、本当は「なかった」ということがコロナの影響で見えてきました。またチラシを使った販売がコロナの影響で一時的になくなって、お客様の平準化がかなり進むことがわかってきました。平準化できないのは飯尾さんのオクラが豊作だったの話のようなことが重要で、人間の方がもう少し落ち着いて農産物など自然に合わせた商品とか、生産・物流などを考えた結果として食品ロスが減るということを強く思っています。
モノの流れに注目することは大事なことです。本日の事例報告に期待しているのですが、フードバンクというのは物流そのものでだと思っていて、最近はこの活動に対して、福祉チャネルという言葉をあえて使っています。販売におけるコンビニ向けのチャネルとかスーパー向けとか、そういったものの一つに福祉チャネルを位置づけて社会的に盛り上げていかないと、単純に「良い取り組みだよね」というだけでは済まされない現状と思います。 事例報告をもとにディスカッションしましょう。
第2回プロジェクトでの事例報告として、認定NPO法人セカンドハーベスト名古屋理事長山内大輔様より、「フードバンク ~もったいない食品を困っている人へつなぐ活動~」としてお話を伺いました。
〇世界で起こっている食べ物の矛盾・日本で起こっている食べ物の矛盾
社会でたくさん起こっている問題中で、私たちフードバンクは2つの課題に注目しています。食品ロスの問題と貧困の問題です。世界では年間13億トン、1/3の食品がまだ食べられるのに捨てられています。一方貧困が8億人、9人に一人が栄養不足になっています。日本でも同じようなことになっています。年間612万トン(推計)の食品がまだ食べられるのに捨てられています。そして経済的な理由で食料を買えなかった経験を持つ世帯は15%あります。6人に一人という状況です。「もったいない食品を困っている人たちにつなぐ」というのがフードバンクの活動です。この活動をやっていてよく聞かれることですが、「食品ロスってそんなにあるの?」「困っている人へ送るというのは、どこの国ですか?」です。私たちは日本国内の困っている人たちへ届けています。食品ロスの問題と貧困は別の問題ではありますが、共通しているのは一般の方たちから見えにくいということです。
〇フードバンクは預かり引き出す食べ物の銀行
フードバンクというのは全国で約120団体あります。セカンドハーベスト名古屋は名古屋中心に東海3県で活動しています。フードバンクというのは「物流」の仕事だと思っています。私たちは食品メーカーやスーパーマーケットなどから食品を寄付いただき、それをセカンドハーベスト名古屋が保管をして、それを福祉団体や児童養護施設などに提供しています。つまり物流の仕事です。注目していただきたいのは母子生活支援団体とかホームレス支援団体など施設が大半です。一般的にはコンビニ余っているものをホームレスの皆さんに配っているようなイメージですが、日本のフードバンクというのは食品の流通業川上から川下の中で、川上の食品メーカーから寄付いただき、生活に困っている人というよりも福祉施設団体に届ける活動がベースです。そういう中でセカンドハーベスト名古屋は個人・困っている人へ渡すようになりました。団体共通の課題として個人・困っている人がどこにいるのかわからないということです。ここから見えること:フードバンクは、食品を集めるということより配るというが難しいということです。フードバンクの歴史はアメリカから始めっていますが、それは寄付文化が根付いていたためです。日本ではこうした文化もなく、資金不足が大きな課題です。
〇SDGsとは世界を良くする具体的な国際目標
フードバンクが今注目されているのはSDGsという国際目標の視点です。私たちが考えるフードバンクのSDGs目標番号は「1;貧困をなくそう・2:飢餓をゼロに・3:すべての人に健康と福祉を・11:住み続けられるまちづくりを・12:つくる責任 つかう責任・17:パートナーシップで目標を達成しよう」です。11番の関係では「フードバンク」という仕組みがある社会という意味合いです。
〇セカンドハーベスト名古屋
2008年に設立して現在約200社から約430トンの寄付を受けていますが、1~2社を除いてすべて企業からの取り組みによる寄付となっています。最近では経営者がSDGs視点でフォードバンクの活動に参加されるケースが増えています。
正規の役職員は2名だけです。50名のボランティアの方たちで活動しています。私たちのミッションはフードバンク活動を通して東海地方の「食のセーフティネット」を構築することです。セーフティネットとは「安全安心に暮らせる社会の仕組み」と考えています。 セカンドハーベストでは年間430トンの寄付を受け付けていますが、団体支援に加え、個人支援と言って行政の窓口から依頼を受け食品の詰め合わせを行いお届けしています。活動の成果のご紹介ですが、一宮のホームレスの皆さんのシェルターを運営されている「のわみ相談所」に年間約2000万円の食品を提供しています。一般的なシェルターの利用料が約月約8万円ですが、のわみ相談所では月2万円です。私たちからの食品提供が大きいのですが、このことによって、こうした施設からの自立率約2割という状況に比べ、のわみ相談所の自立率は約7割となっています。限られた生活保護費の使い方が就職活動や貯金などに充てられ、自立に向けて大きく変わっているのだと思います。
〇集める(企業・個人)-保管する(記録)-配る(団体・個人)
食品を集めるのは企業からと個人があります。企業の皆さんとは「転売禁止」「利用班限定」「責任分担」に係る合意書を締結します。個人からの場合年間約1000人の東海3県の農家の方などから寄付をいただいています。最近は増えてきたのは「フードドライブ」です。家庭で余っている食品を学校とか職場にいったん持ち寄って、それをまとめてフードバンクに持ってきてもらいます。フードドライブは個人の家庭から出る食品ロスをセカンドハーベスト名古屋などに「集める」活動です。フードバンクは食品を集めて保管して配るという3つの機能がそろってフードバンクとなります。
保管には食品のトレーサビリティ機能が大切になります。
配ることも団体と個人の2種類があります。団体施設へお届けするときはまずマッチングからスタートしますが、双方の現場確認を行います。そして「転売禁止」「利用範囲限定」「賞味、消費期限厳守」の承諾書を交わします。個人の場合は行政が設置した相談窓口と連携しています。行政と協定を締結しています。この取り組みがコロナによって増えています。
行政の相談窓口に依頼がある傾向ですが、社会的弱者といわれる外国からの就労者、高齢者、子どものいるひとり親家庭、年金の少ない高齢者、障害を持つ方などあらゆる年代からの相談が増えています。社会のひずみは一番弱いところに行くのだということがコロナの影響ではっきりしました。今後、コロナがまだまだ続くと普通の人たちへの影響をすごく心配しています。またコロナ影響により団体の状況も変わってきています。従来から炊き出しを行っていますが、集まってもらって食品を持ち帰ってもらう「フードパントリー」という活動にかわってきています。最近ホームレスの方たちが増えています。
〇食品ロス削減に貢献できていない
日本の食品ロス612万トンのうち、フードバンク120団体が扱っている食品の量は3800トンしかありません。したがって0.1%しか扱えていないということです。農水省や消費者庁がフードバンクによって食品ロスが減りますと言われていますが、現場の人間からすると食品ロスの削減にほとんど貢献できていないというのが実感です。
フードバンクの意義は何かということです。3Rが重要ですが、優先順位はReduceが一番で、今は3RからReduce・Reuseの2Rで進めることが主流になっています。こうした中で昨年食品ロス削減推進法が施行されました。あえてフードバンクを3Rの中で定義するとReuseのところに該当します。形をそのまま再使用するという意味です。フードバンクは量において食品ロスの削減に貢献していないが、人が食べるためにつくられたものを人が食べるということはフードバンクの意義と言えます。
〇フードバンクへの応援 参加方法
私たちフードバンクはボランティアで成り立っています。応援のお願い、仕方として、まずは時間の寄付としてボランティアの参加をお願いしていますが、今はコロナ影響で制約がされて、以前は1日15人だったのが今は1日10人となっています。まずは自分の身を守っていただくこととしています。
次にお金の寄付による参加をお願いしています。寄付というのは投資と考えています。私たちの仕事は物流ですが、そして倉庫の大きさに限定されています。今100坪の倉庫しか持てない、寄付を集めきれていません。200坪300坪の倉庫になれば、より多くの食品を集められ、より多くの困っている人たちに食品を届けられます。
次に食べ物の寄付です。基本は賞味期限が1か月程度残っている常温食品です。
私たちは10年ビジョンとして、フードバンクネットワーク東海を検討しています。セカンドハーベスト名古屋は名古屋中心に東海3県で活動していますが、東海地方の各所にフードバンク団体を育成し、セカンドハーベストの拠点としてより効果的な物流が組めるネットワークを構築したいと考えています。
事務局よりプロジェクト課題についてご提案し、ご承認いただきました。
①もったいないプロジェクト セミナー開催
… 詳細はしげんさいせいネットHPにて
日時 10月28日(水)
会場 ウインクあいち(名古屋駅前)
②もったいないプロジェクト今後の予定
懇談会の開催と地域での普及啓発活動
2021年活動具体化と運営組織など協議
・フードバンク・フードドライブの取り組みを中心にできることからスタート
・多くの人や事業者が参加して取り組みを推進するためのNPOなど運営組織をつくる
もったいないプロジェクトアドバイザーの飯尾歩様、稲垣隆司様よりご挨拶をいただき閉会しました。